蓄熱式暖房機は省エネとかエコではありません。そして今後どうなるのか?~エネルギー展望へと~その2
こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。
今日は昨日の続きを書きたいと思います。(昨日のブログはコチラより)
蓄熱式暖房機は、とても暖かい優れた暖房で電気代が安いと言われていますが、省エネでもエコでも無いと言う話。そしてそれはただ、電気料金の安い深夜電力をいっぱい使っているからということ。
で、ここで考えてみたいのが、
「深夜電力が安い理由」
について。
まず、そもそも・・・
電力会社は電気を安定的に発電して供給することを義務付けされています。
ここポイントです!
なんと「ここポイントです!スタンプ」的なものを作ってみました!!笑
電力会社さんというのは前提として、「燃料今ちょっと足りないし電気を発電できないから停電になりましたわ~」とか、「夜で太陽光発電が発電しないから停電になりましたわ~~」とか言えないってことです。
であれば、電力会社さんはどういうことを考えるか?ってことです。
「電気を安定的に発電できる発電所をベースにして安定的に24時間365日発電したい」ということ。
つまり、安定的に発電できる原子力発電所や、火力発電所(石油、LNG、石炭など)をベースにするということです。これはしごく当然のながれと言えますよね。24時間365日安定的に電気を供給する事が義務なんですから。
ということなんですが、
電気の需要っていうのは一般的にどうでしょうか?24時間ずーっと同じだけみんな電気使っていますでしょうか?
当然深夜は、工場も事務所も動いてませんし、家も寝ている時間は電気使う量は少ないですよね。だから深夜は昼間ほど電気を使わないわけです。
深夜は電気を使わないということは、24時間安定的に供給しているんですから、深夜は電気が余ってくる傾向になるということ。(深夜は電気を発電する量を減らせばいいじゃんっていうほど発電っていうのは簡単なものでもないようです。)
そしてなんと余った電気はそのまま捨てて(放電?あまりそこは詳しくありません。スミマセン)しまっているみたいなんです。(蓄電の技術が今の世の中では開発されていないため。蓄電の話については以前のブログでふれています。)
「じゃあ、どうせ捨ててしまってるんなら、電気料金でも安くして使ってもらおうじゃないか!!」と考えるのは企業努力として当然のこと。
だ・か・ら・・・「深夜の電気料金は安い」んですねぇ~~~。
その深夜の安い電気をたっぷりと大量に使う蓄熱式暖房機は、ある意味この仕組みの中では機能してたんです。実際に蓄熱式暖房機使用する人は得していたんです。便利で暖かい暖房を安く使えていたんですからね。
でもなぜ過去形になっているかと言うと・・・
東日本大震災以降の原子力発電所の停止により、安定的に発電するエネルギー源が火力発電所頼みになりました。いま現在の発電するコストとして、(総資産する発電コストはおいておいたとしても)原子力発電所よりもはるかに燃料費がかかってしまう火力発電所がベースということは、必然的にいまの電気を作るのに以前よりもお金がかかるわけです。
v>
ということで
電気代の値上げ!
が行われてしまうわけです。。。涙
あれあれ?
じゃあ、電気代の値上げをされるということは、安い料金の深夜電力という前提で、電気を大量に使う蓄熱式暖房機はどうなってしまうのか!!??
なんだか蓄熱式暖房機さんの雲行きが怪しくなってきました。
さぁ、どうなるのでしょうか???
・
・
・
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。