デフレ

先日、池袋にて友人と飲みに行くことになり、昔よく行っていた某有名居酒屋チェーン店に久しぶりに行くことにしました。懐かしさを求めていったのですが、そこは昔と変わらず同じ店名でしたが「270円厨房」と題して全品270円!!!ということになっていました。刺身からから揚げから焼酎からビールまであらゆるものが270円。「安すぎだろ」と思いましたが、何にしても結構うまいし満足でした。二人で結構飲んで7000円弱で済みました。
いやーデフレですね・・・。デフレスパイラルの象徴としてよく弁当が言われますが、たまたま行った店がデフレ真っ只中でした。
「店の値段が安くすむというのは消費者にとって歓迎すべきこと」ということが、あたかも正義だったり勝者の哲学のように言われてますが、果たしてそうでしょうか・・・。
270円でサイコロステーキを暖かい室内(しかも個室)で食べられるわけがありません。その笑って食べてる裏では、どこかで泣いている人がいるでしょう。
例えば、ある方と会社の社長さんと話すことがありまして、こんな話がありました。
社長  「最近は競争から来る価格下落が激しくて今まで10円で売れていたものが8円とか7円に値下げさせられるんです。大変です。」
ある方 「いやー、でも消費者としては1円でも安い方がいいから助かりますよ。」
社長  「しかし、今までよりも価格が下がるということは、それだけ原価(その商品を生み出すためにかかる費用=材料代や人経費やもろもろ)を抑えないといけない。無理な価格の下落は、やはり人件費削減につながってしまう。社員を守ってやりたいですし、ほんと大変ですよ。」
わたし 「1円安い商品を1000回買っても1000円にしかならない。であれば、利益を生み出せる適正価格という金額で購入してあげる方が、結果として助かるということもありますよね。1円でも安いから助かるというのは間違ってはいないけど、正しくはないですよね。」
儲かればいいという市場原理主義だけでなく、その産業自体を、国力をもっと考えることが必要なのではないでしょうか。
ただ、心理として「まず安くて、そして値段の割には満足する商品」がヒットするのは当然のことです。経営を考えるものにとっては、そのデフレスパイラルを嘆くのではなく、そのような商品をいかにして生み出すか、という自己の研鑽がまずは必要になるのではないかと。
ただ、このデフレまみれの店で飲みながら話していたのはしょーもない、ほんとにしょーもない話ばかりでした・・・。
※わたしは飲みながら説教したり、真面目な話をずーっとするのがキライでして、いかに楽しく過ごすかということがお酒とのお付き合いにおけるモットーです。ちなみに。
ということで、がんばります!


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。