キッチンは料理をするだけの場所でなくなりいろいろ進化している
昔は台所だった
住宅業界で働くぼくらが普段使う言葉や図面に書く名称はどれをとっても、台所ではなくキッチンという表現をしています。
大昔の台所というとこんな土間にかまどが並んでいるような配置でした。
そして昭和あたりではかまどはなくなったものの、北側の区切られた部屋で調理をする部屋というようなイメージがありますかね。
こんな感じで北側の暗いところに、区切られていている・・・というような。
北側にあるのは日に当たらないようにするため
ただ、これにはちゃんと理由があります。
冷蔵庫も無かった時代には、日に当たると食べ物が悪くなるからあえて北側の日があたらないようにしていたんですね。
ある風水では、台所を西や南西の配置にするのはダメだというものもありますが、これは実際に西日に食べ物があたって腐らないように・・・ということからきていると言われてもいます。
風水ってそもそもそういった現実的な理由からきているものもたくさんありますからね~。
料理するだけじゃない
そんな今や台所は「キッチン」という呼び名になるとともに、「料理をする場所」というだけではなく、いろんな考え方が加わってきました。
リビング・ダイニングとつながり、
南に面した窓をのぞみながら料理ができ、
リビングでくつろぐ家族とコミュニケーションがとれ、
子供たちと一緒にキッチンに立つことができる
そんな料理するだけじゃない空間になりました。
さらには
アイランドキッチンだと、もはやリビングの中心にキッチンがあってもいいとなります。
オープンなキッチンが全てではない
もちろんこんなにもオープンなキッチンが全ていいというわけではありません。
昔ながらの北側の区切られた部屋にする場合のメリットも当然あります。
ダイニングと仕切られているので、臭いや、料理や水の音、片づけていない雑然とした状況をダイニング側からはある程度気にならないですからね。
でも、リビングとのつながりも欲しい、リビングともコミュニケーションを取りやすい空間にしたい・・・ということで、今は対面キッチンがスタンダードになっていますね。
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完全オープンではなく立ち上がりをつけたり、コンロ前に壁をつけたりと。
最後に
そんな台所からキッチンへと進化してきた歴史を振り返りつつ、プランニングの話も少しふれました。
これまで時代とともに変わってきただけに、やっぱり今後も変わっていくと思います。
断熱性能も向上していますし、冷暖房や脱臭機能も発達していることですし、もはや部屋という概念がなくなりキッチンの横で寝るという間取りへと進化していくかも?しれませんね。ぼくはいやですけど。笑
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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。