築50年以上の中古住宅を買うメリットデメリット
築57年!
先日、お客さまから「築年数がかなり経っている中古住宅を購入したいんだけど・・・」と相談をうけました。
どれくらいの築年数なのか聞いてみると・・・
なんと築57年!!!とのこと。
写真はイメージです。
古い家を買う理由
ご相談いただいたお客さまは、元々、土地+注文住宅というのが希望だけど、中古住宅+リノベーションというのでもいいよな~というイメージを持ってらっしゃった方。
今回、希望の条件にピッタリ会う土地の中古住宅というのが築57年だったという話です。
物件を見せていただくと、土地代がほとんどで、家はやはり値段がつかないような価格設定でした。
ただ、それほどまで古い家を敢えて購入するというのには勇気がいりますよね~。汗
ということで、ぼくがメリットとデメリットでアドバイスをしてみたいと思います!
メリット①安い
やっぱり価格的に安いというのはかなりのメリットですね。さらにはぜいたくさえ言わなければそのまま住める状態でもあるわけですから。
メリット②早い
購入したら間もなくして住むことができます。ゼロからつくっていく注文住宅とはぜんぜん違います。
メリット③リノベーションできる
築57年も経っていると外観も内装も古いのでやっぱりリフォーム、リノベーションをしたくなりますが、リノベーションをして見た目をよくする、快適にするということも十分できます。古さを生かしたリノベーション住宅とかかっこいいですしね。
メリット④空き家の物件が増える傾向がある
「空家法」(空家等対策の推進に関する特別措置法)が施行され、空き家をなるべく放置しないような政策が取られています。
今後空き家がどんどん増えてくると言われていますし、それがどんどん売られていけば、中古住宅を買うという選択肢も広がるというもんです。つまりいい物件が増える傾向にあるだろうという予想もできます。(予想ですが)
メリット⑤最悪解体して新築できる
築57年の家を解体してそこに注文住宅を新築するという選択肢もあります。解体費用はかかりますが・・・。築20年の家だと購入時の家の価格もあることでしょうし、なかなか解体まで踏み切るのもアレですしね。
デメリット①やっぱり古い
当たり前のことですが、古いです。
見た目やつくりが古いというのは見て分かりますが、構造材や配管など隠蔽されている材料のほとんどが57年前のもの。これまでのメンテナンスやつくりによっては、耐久性的に問題あるかもしれませんので、維持費がかかりがちに。
さらには30年済むとなると築87年となるわけで、そこらへんどこまで信頼できるか?っていう話も。
デメリット②耐震性能が低い
57年前の家ですと耐震基準が古いものとなります。ですので現行の耐震基準を満たすためには耐震補強が必要です。
耐震補強をしていないと住宅ローン減税を受けられなかったりしますし、何よりもしものときに心配を抱える暮らしはいやですしね。
デメリット③間取りに制限がある
これは年数関係なく中古住宅というのは間取りが決まったものを購入するので、注文住宅とはわけが違います。また柱や壁の位置など制限されるのでリノベーションしても間取りはある程度制限されます。
デメリット④住宅ローンの審査が厳しめに?
家の資産価値が低いため、担保という観点から言うと金融機関的には住宅ローンの審査が厳しくなる傾向があると言われています。
最後に
ということで、築50年以上の中古住宅を購入するメリットとデメリットをまとめてみました。
家が古いことは当然理解していても、どんなメリットとデメリットがあるか?を実際に知ることってとても大事ですからね。いい面も悪い面も同時に知るからまた前に進みますね!
焦らず、いい家づくりができますように!!!
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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。