10年固定の住宅ローンをおススメしにくい理由
金利が10年固定される
住宅ローン関係にはいくつもの金融機関がある中で、しかもいろんな種類のローン商品がありますので、何千という数になると言われています。
その何千という中から選ばないといけないのでなかなか大変ですが、こんな商品はいかがですか?
「10年固定金利」
という固定金利期間選択型というものです。
↑フリー画像でも住宅ローンと検索すると4000以上の画像が出てくるくらいたくさんあります。笑
10年固定とは
10年固定金利というのは、「35年ローンを組む中で10年だけ固定金利で、11年目からは固定金利か変動金利を選ぶ」という住宅ローンのことです。超かんたんにいってますけどね。
今は、超低金利時代と言われるくらい、今までの歴史の中でもかなり金利が低い時期ですので、多くの方(専門家・一般の方)は、今後(何年後かは意見が分かれるところだが)金利が徐々に上がっていくのではないか?と予想されているわけです。(あくまで予想ですが)
ではもしも金利が上がるとしたら、今の変動金利が安いからと言ってとびつくのは少々危険もあるのでは・・・と心配する方も多く、じゃあ固定金利を選ぼう!となるわけですが、固定金利は残念ながら金利が少し高くつくのでそれもちょっと困るなぁ~となるわけです。
そこで、その間をとって、固定期間限定型の10年固定金利とかこういう商品があるというわけなんですね~。
10年間変わらないってやっぱり安心っちゃあ安心ですもんね~!!!
10年後の残高
さて、まずはここで知っておいて欲しい初歩的なことは10年後の残高について。
コチラのグラフをごらんください。
↑10年後の借入残高は、借入額の約77%も残っている可能性があるということ。
※借入額2500万円、元利均等返済毎月払い(ボーナス返済なし)、返済期間35年、固定期間10年、当初金利:1.5%、11年目~35年目までを2.0%と仮定(繰り上げ返済なし) の借入残高のシミュレーションです。
つまり固定期間=安心と捉えるのであれば、その安心な固定期間が終わった時点でまだ借入残高は約8割も残っているという現象なわけなんです。
超かんたんにいってますが。
11年目からの金利が高くなる可能性がある
また固定期間の10年が経ち、11年目に金利や固定条件などの見直しとなるわけですが、金利が高くなる可能性があります。
というか高くなる傾向がある商品が多いんですね。
変動金利で11年目の金利よりも、10年固定金利で11年目の金利とすると、変動金利のほうが11年目の金利は有利になるという商品が多いっていう意味ですね。
それなら35年固定金利のほうが・・・
さらには現在は、35年固定金利のフラット35が1.0%あたりとかなり低い金利を維持してくれていますので、10年固定にする意味がさらに薄れてきています。
35年固定金利(フラット、民間共に)も選択肢として検討しない手はないですね。
※長期固定金利については、今後の金利上昇リスクという観点で選ぶものですので、やはり少数派にはなりますが。
あなた次第です
いろいろと書きましたが、なにも10年固定が絶対にダメ!!!というわけではありません。(ぼくは自分が借りるとしたら選びませんが(笑))
あくまで10年固定としての事象はこういうなる可能性があるってだけ。
この現象をどう捉えて、いかに判断するかはみなさんそれぞれですもんね。
金利変動の可能性のリスクをとるか・安心をとるか?金利が高いか・金利が低いか?残高がどうか?・・・は、あなたがどう捉えるか次第です。
(最後は丸投げとかすみません。笑)
~今日の体重=88.1(+0.3)~
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。