障子があんなに破れやすいのは日本の文化がハイコンテクストだから

「忙しいでしょ?」と聞かれ仕事のことかと思ったら、「ラーメンとか、なんかいろいろいつも食べに行っているから、忙しいでしょ?」という意味だったのは、ぼくです。しかしそれは誤解です。毎日ラーメンとか食べてるわけじゃありません。笑

 

障子って日本古来からある独特の建築材料です。

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リビングに大きな障子をつけた「山の家」は和モダンな佇まいがなんともかっこいい。

 

しかし、この障子って破れやすいからやだなぁ~というイメージありませんか?特に小さなお子さんがいる家庭では。とまぁ、障子ってなんでわざわざこんなに破れやすいのか?を考えてみたいと思います。

 

美しいから

破れやすいのは紙だからですが、紙ならではの光の透け具合が絶妙です。和紙の優しさはプラスチックにはなかなか表現できないものがあります。そして破れても、千代紙を貼るなどしてその美しさを楽しむという文化さえもあります。

 

外と中をゆるやかにつなげられるから

昔はガラスが無かったから紙を使ったということも言えます。日本の文化は外(庭)といかに中(部屋)をつなぐか?というところに美意識があります。そのために便利なガラスが無かったので、紙を使って光を取り入れたのではないでしょうか。おかげでゆるやかに外と中をつなげられます。

 

丁寧な立ち振る舞いができるから

破れやすい障子だからこそ丁寧に扱うことになりますし、紙というはかないモノに対する優しさがうまれるともいえます。日本人ならではの所作が自然と身に付く・・・そんな素晴らしい捉え方もできますね。

 

うつくしや障子の穴の天の川

「うつくしや障子の穴の天の川」という俳句をあの小林一茶が歌っています。

意味は「あばら家で寝ている病気の自分は本当は幸せだ。障子の穴からこんなに美しい天の川を見ることができるだなんて。」ということだそうです。なんと素晴らしいことでしょうか。

 

まとめ

これらは全て日本人ならではのハイコンテクスト文化(モノゴトの奥を読むというかそんな感じ)の賜物ともいえます。ホントに障子は奥が深いですね。

ただ、ぼくは障子紙は紙でも、「ワーロン」という障子紙を強化した素材の物を採用しますけどね!このワーロンは普通の障子紙よりも破れにくくて、しかもプラスチックよりも素材感が断然に良いので。パっと見、普通の和紙との違い分からないですしね。

だって小さいお子さんとかいらっしゃると障子とか破れたら大変ですもんね~~~。

・・・

いやいやいやいや~~そのハイコンテクストはどこ行ったのーーーー!!!笑

 

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!^^
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今日の体重=82.0kg(+0.4)~


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。