6帖の広い子ども部屋が豊かに暮らせない原因になるとしたら?

できればいい部屋をあてがってやりたい

子育て世代関係では、間取りを考えるときに必ず通る道が「子ども部屋はどうする?」という話。

多くのお父さん・お母さんは「できればいい部屋を子どもにはあてがってやりたい。」と考えることでしょう。

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↑こちらの写真は4.5帖+クローゼットの子ども部屋です。

家族が豊かに暮らすための家ですからそう思って当然です。

 

家族が豊かに暮らせない原因になるとしたら?

「いい子ども部屋」の定義はいろいろでしょうが、一般的には2階の南面の部屋が一番日当たりがよくて、広さも6帖以上あるといい広さになるでしょうか。

しかし、その6帖+収納の広くて2階南面の部屋が、万が一ですが逆に「家族が豊かに暮らせない原因」になってしまうかもしれない・・・としたらどうですか?

それは困りますよねぇ。。。汗

ではその原因関係を以下に並べてみます!

 

原因①:あまり使用頻度が高くない部屋になるから

そもそも子どもの暮らし方についてどうしたいか?を聞いてみると

「家族だんらんを心地の良いリビングでしたい」「小さい頃は目の届くところ(リビングなど)で勉強してほしい」「お菓子やゲームを部屋で一人で食べたり、しないほうがいい」

とおっしゃる方も多いわけです。

では反面、子ども部屋では何をするの?となると「中学生以降の勉強と、寝ること、友達と遊ぶ」だけになるわけですね。

だったら、そんな勉強・寝る・たまに友達と遊ぶという使用頻度関係が部屋に日当たりがよくて広い部屋がいりますか?

 

原因②:10年くらいしか子供部屋として使わないから

頻度もそうですが期間もそうです。

子ども部屋を一人で勉強・寝るのに使うのは何歳から何歳までを考えていますか?という質問関係をすると

「9~10歳から18歳」という答えが比較的多いわけです。

小学校低学年までは家族で一緒に寝て、18歳以降は自立し家を出るということを想定しているからでしょうか。

だとすると、18歳以降はたまに帰ってくる時のため子供部屋のまま残していたり、25歳以降になると物置状態になっていることが多いのではないでしょうか?

つまり50年間住むとするならば、そのうち10年だけ子ども部屋を使うという概念にもなるんです。残りの40年間を、ほとんど人が出入りしない日当たりがよくて(しかも常にカーテンを閉めた)広い物置にしてしまう可能性もあるというわけなんですね。

 

原因③:敷地と予算的に限りがあるから

そしてそもそも家の大きさというのは無限ではありませんよね。

もちろん敷地に入る大きさという物理的に、また法律関係でも限られていますし、当然ご予算もあるわけですね。

例えば子ども部屋を4.5帖にしたらLDKが18帖とれて予算がおさまるのであれば、あえて子ども部屋を6帖にして逆にLDK15帖に小さくするという選択肢はないでしょうしね。

 

原因④:部屋が片付かないから

子ども部屋は基本的には4.5帖+収納の部屋をおススメしています。

しかし収納=クローゼットが絶対になきゃいけないわけではありませんが、クローゼットという収納専用スペースをうまく使わせる、つまり片づけを自分でする習慣をつけさせるという狙いがあります。

物が片付いてスッキリした部屋と、物が片付いていなくて騒然とした部屋では、どちらが子どもの心が整うのでしょうか?

(そのためには平屋で子ども部屋も1階にあるというのも大きなメリットになりますが)

 

最後に

ここまで子ども部屋を充実させることでもしかしたら家族が豊かに暮らせないかも?という原因をあげてみましたが、ぼくは絶対にそうなってしまうとは思っていません。

当然ですが、あくまでご家族の状況やお考えによりそれぞれですから、6帖の南面の子ども部屋でもぜんぜんいいです。したい人は全然反対しません。(なんなら8帖にしましょう!笑)

ただぼくが言いたいのは、子ども部屋はこうあるべきだ!というのではなく、もう少し気を楽に考えてもいいんだ・・・と思っててもらいたいな~と。

子どもにはいい部屋をあてがうことこそ愛情だ!とこだわりすぎずに・・・という感じですかね。

家づくりは「あるべき・ねばならない」から「らくに・楽しみつつ」すすめていきましょうね!

 

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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。