家を建てたいから「とりあえず貯金してます」じゃダメな理由
頭金は2~3割が望ましい
家を建てるのに住宅ローンを借りる方がほとんどですが、頭金を用意することがセオリーとなっています。
総予算の2~3割は頭金をだしたほうがいいと昔からよく言われていますからね。
例えば総予算が3000万円だとしたら、600万円~900万円になりますね~。なかなかの金額になりますね~~。
貯金しなくていい!?
ということを聞いて
「貯金が600万円もたまっていないので、とりあえず貯金します!!!」
と思った方もいるかもしれませんが、それではダメな場合があるんです。
さらにはあえて、あえて言いますが、頭金を貯金しなくていいんです!!!
何かホリエモンみたいなこと言ってしまいましたが、そう言われる理論をお伝えします。
(そもそもホリエモンは家を建てなくてもいいと言ってますが。笑)
今は超低金利だが
みなさんご存知の通り、今というかここ数年はずっと超低金利です。
変動金利では金利1.0%以下があたりまえですからね。銀行さんの競争も過熱しているのでいろんな優遇もついているのが今です。
この状態がいつまで続くのか?というと、ずっと続くかもしれませんし、ゆるやかに金利が上昇していく可能性もあります。(この新型コロナの影響があるのでまたさらに長引くかもしれませんね・・・)
ただし未来の金利は誰にも分からないからこそ、最悪を想定して3年後金利が1.0%あがったとしたらを考えてみるのも一つです。
もしそうだとしたら、3000万円35年固定の借り入れだと総支払いは600万円くらい増えてしまいます。毎月の支払いで言うと1.5万円増えます。
つまり頭金600万円を貯めてる3年間で、金利が1.0%上がったとしたらその600万円がまるまる金利の支払いになってしまうということ。
(※かんたんに説明していますので参考程度にしてくださいね)
貯金するのって楽じゃないから
しかも3年間で600万円貯めようとしたら、1年で200万円。月々16.6万円貯金しなきゃいけないのですが、かなかなか大変なことです。
家賃を払いながらさらに住居のための貯金を月々16.6万円もしていくというわけですからね。
高収入な方や現在家賃が発生していないならまだいいでしょうけども。
支払いが終わるのも遅れる
そして3年貯金しているということは、支払いが終わるのも3年遅れるということも言えます。
「住宅ローンの支払いが終わる=一気に家計が楽になる」
となりますので、支払いをなるべく若いうちに終える、もっと言うなら稼いでいるうちに住宅ローンの支払いが終わるというのは、貯金もダイナミックに増えるでしょうし資金的にかなりのメリットがあります。
とりあえず貯金してる?
そして「600万円貯めようという目標を掲げて、3年後には住宅が着工できるように・・・」と計画立てているなら、まだぜんぜんいいですし、素晴らしいことです。
しかし、多くの方が「とりあえず貯金してる・・・」という感じではありませんか?
お金もだいたい、期間も決めずにという感じで。
実は具体的な目標がないのが一番おススメできないんです。
とにかく節約=我慢?
とりあえずじゃなくて、
「何のために、いつまでに、いくら貯金する」
という意識付けをしておかないと、
「とにかく節約しよう」という感じで『我慢する』という感覚になってしまうかもしれませんので。
家族の楽しい旅行や、個人的な趣味、いろんな友人・知人とのお付き合い、いろんなことを我慢しなきゃいけないとなったらしんどいですもんね。
家を建てることが目的じゃない
ぼくはいつも言ってることだし、大きく見たらあたりまえのことなんですけど、
家を建てることが人生の全てではありません。
建てた自分たちのお気に入りの家で豊かに暮らすこと目的なので、資金計画も無理になりすぎないように考えてもらいたいな~と。
最後に
このようなことをお伝えしてきましたが、実際には諸費用を現金で支払えるくらいの頭金は準備してもらったほうがいいとは思います。
ただ、このブログのように思い切って頭金が少なくても家を建てちゃうっていうのは一つの選択肢として「アリ」なことだけは認識しておくと、グッと楽になるかもしれませんので、お伝えさせていただきました~。
・・・って、しのぴーくん2人が言ってました。笑
~今日の体重=89.2(-0.0)~
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。