『現代語訳「学問のすすめ」』を読んだ感想

今日はいつもと違うまじめな一面をお見せします福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。

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天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

最近、学問のすすめをもう一度読みました。

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↑現代語訳「学問のすすめ」福澤諭吉(齋藤孝 訳)

学問のすすめといえば、冒頭のこの一説がとても有名ですよね。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

学問のすすめ自体を読んだことはないけれど、この言葉だけは聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか?

 

人類みな平等というだけの本ではない

学問のすすめは、この有名な言葉から「人類みな平等」ということを訴えた内容だと認識している人も多いのではないでしょうか。ぼくもこの現代語訳「学問のすすめ」に出会うまではそうでした。

でも、実際の後ろの文章を含めると、この言葉の正しい解釈が見えてきます。かんたんに要約すると・・・

「人間みな平等と言われるが、現実には平等なんてことはない。富める者がいれば貧しい者がいるし、賢い者もいれば愚かな者もいる。では、その差はどこから来るものなのか。それは学問があるかないかの違いである。みなさん、学問をしましょう。」

ということが書かれています。ただ平等・自由を説いたのではなく、なんのために学問をするのかという意味づけを説いてくれているんです。

 

当時の名著は今も名著

発行された当時は、明治維新という歴史が大きく動いた時代であり、あらゆる価値観が変わっていく当時の多くの国民にとって「生きるための道標」ともいえる名著であり、ベストセラーとなりました。

あれから140年以上が経ち、国民の生活や価値観もさらに大きく変わりました。現在は当時とは違う問題に直面しているかもしれませんが、問題の本質は同じです。

そんな今を生きているからこそ、読みたい本です。

 

一国の自由独立のために

今この瞬間でも、世界中のどこかで戦争が起こっていて、平和と安定が守られていない国が多くありますが、当時の世界も不安定な環境下にあり、欧米諸国の植民地化の大きな流れの中、当時の日本は一国の自由独立を守れるかどうかが政治的課題であったと思われます。

著書の中でも当時の状況を憂慮しており、

一国の独立を守るために、国民が徳を持ち、熱心に勉強することで自分の行動を正しくし、広く知識を得て、それぞれの社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えて生きていれば、政府は政治をしやすくなり、政府も国民に正されながら、国民と政府がお互いに責任を果たすことができ、結果的に国の平和と安定が守られていく

と説かれています。

 

独立自尊の精神

つまり国の独立は、公共つまり政府だけがつくるというものではなく、国民一人ひとりの独立の気概を持つことが国の独立につながる。さらにはその思想を持ち発言するだけではなく、行動にうつしていくことが必要であることを説かれています。

これが慶応義塾大学でよく言われる「独立自尊」です。(ぼくは日大ですが)

今後、どんどん膨れあがるであろう社会保障制度費用や、不正受給も問題視される生活保護の問題、自分の国に誇りをもてない教育問題など、これら多くの国の問題を解決するためには、国民一人ひとりの気概つまり、独立自尊の精神が必要だと思いました。

 

頼りあうのではなく、助け合う

最後に・・・頼り合うのと、助け合うのって違いますよね。

日本という国は古来より災害も多く、顔の見える地域のコミュニティでお互いがお互いを助け合い生活してきました。

現代社会も、頼りあう社会ではなく、助け合う社会とするために、まずは自分が、目の前の人を助けることができる人でありたいですね。

 

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~今日の体重=84.6kg(-0.2)~


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。