地震でマンションが二つに割れたように見えるのは建築ミスではない

こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋のこだわりの注文住宅専門家の篠原秀和です。

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地震でマンションが真っ二つに?

熊本地震の際にツイッターで拡散されたこちらの投稿はご存知ですか?

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画像引用:http://www.j-cast.com/2016/04/15264265.html

うちのマンション割れてますというコメントともにアップされたこの画像。

マンションが地震の影響で完全に真っ二つに割れたように見えます。

これを見て、一部報道では「このマンションが問題であるかのように報道された」とのことです。

 

あ、これはだいじょぶだぁ~

でもこれって実は問題でもなく、建築ミスでもなく、構造上正常に機能したからこうなっているんです。

そもそも実ははじめから建物は分かれて建てられています。その分かれた隙間が数百mmあるわけですが、そのすきまをエキスパンションジョイントという建築部材でカバーしているだけなので、地震が起きたから割れたんじゃなくて、地震の衝撃を吸収してエキスパンションジョイントが破損しただけなんです。

ですのでこれって建物が壊れたというわけではなく、だいじょぶだぁ~なんです。

 

エキスパンショイントはなぜいるのか?

ではここで、エキスパンションジョイントはなぜいるのか?そしてなぜ建物が分かれて建てられているのか?をかんた~~んに解説しちゃいます。

まず建物が大きくなると、地震が起きたときに横揺れの動きが異なります。

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動きが異なると、周期によってはぶつかって力がそこに集まってしまうわけです。

そこで、建物を分けて建てるんです。

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揺れてもぶつからないように、力が集まらないようにすきまをあける=建物を分けて建てる必要があるんですね。

このすきまをカバーしているのが、エキスパンションジョイントっていうものなんです。だから必要なんですね。

 

酔っ払いでたとえると・・・

分かりにくかったでしょうか?ここからは分かりやすいように・・・

酔っ払いが一人ふらふら歩いているとします。

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ニヤニヤと赤ら顔で。フラフラ歩いています。でもそれは自分が体を支えることができていれば特に問題はありません。

しかし、これが二人になります。二人でニヤニヤと赤ら顔でフラフラ歩いているとすると

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このようにぶつかってしまうこともありますよね。そうすると痛いわけです。

だからぶつからないように離れて歩きましょうね!っていうことなんです。だから建物は分けて建てる必要があるわけです。

(なんかちょっとニュアンス違うかな?ま、でもだいたいそんな感じです。笑)

 

最後に

そんなこんなで建築の世界では当たり前のエキスパンションジョイント。危うくマスコミに悪者にされそうなところでしたが、その疑いを晴らすために一級建築士としてぼくは立ち上がりました!

だって、建築士は常に品位を保持しなければならない(建築士法より)からね!!

※実際にはそんな大げさなことじゃなくて、単純にブログネタになったと喜んでいるだけです。ええ。

 

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篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。