木造住宅建て方(建前・棟上)で雨が降ってもいいの?(雨男という宿命に生きるものとして…)本編
こんにちは!福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。今週も一週間はりきっていきましょうね!
さて巷では、クリスマスムードがむんむん漂ってきていますね。
さて、昨日の続きを書きたいと思います。
「木造住宅建て方(建前・棟上)で雨が降ってもいいの?」
という心配について考察してみます。
「木が雨で濡れるってどうなんだろ・・・」って心配する方もいらっしゃいますよね。お客さまにとって何十年と住まわれる家ですから心配されるのも当然かもしれません。
木造は、日本では在来工法(木造軸組在来工法)を主流としていますが、他にも2×4などのいろんな工法があります。その工法の違いで雨対策も違うんです。なぜかと言いますと・・・
多くの会社さんと同じようにうちも採用しています工法の在来工法(木造軸組在来工法)であれば、たとえ濡れてしまっても、外壁・内壁などで囲まれてしまう(隠ぺいしてしまう)までに乾燥する期間があれば、特に問題にはなりません。
化粧になる部分(構造体自体が見えてくるところ=真壁やさらしの柱や梁など)については、若干の染みが残るケースもありますが、塗装で問題なくすることもできますし、表面の補修で解決できることが往々にしてあります。
通常現場に出荷されているものは、木材自体を芯から乾燥させて含水率を下げていますから、多少の雨では表面だけの問題なので、おおよそは大丈夫なんですね。
つまりある程度の雨くらいは大丈夫ではないかと思うんです。
あ、そう。
あ、そうなんです。
つまり
だぁ~~いじょぶだぁ~~~!
(やはり志村けん病が出てしまいました。以前も発症した記事のコチラをご覧いただければと思います。笑
在来工法の他に木造でもいろんな工法もありますが、2×4工法のようにコンパネを多用するパネル工法だったり、パネルで断熱材をサンドイッチしたようなパネルを持ってくる工法の場合は、雨はそれなりに注意が必要でしょう。
コンパネというのは接着剤を使っています。それがあまりにも水に濡れると膨らんだりするケースや、サンドイッチされたパネルなんかはその内部に雨が溜まって水分が抜けにくい(乾きにくい)という構造なので、最悪カビが生えたりするケースも・・・。ま、大げさに最悪のケースを書いてみましたが、少々の雨ならさほど問題ありませんのでご安心ください。しかし、急きょのどしゃ降りになったりすると、少し心配にはなりますかね。
このような工法を採用されている会社さんは、雨が降りそうな予報の場合は中止にしたり、万全の雨対策をして施工されるでしょうが、もし心配でしたらその会社さんに施工中の雨対策についてどういうことをしてくれるのか?を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
そんなこんなで、
雨の多い日本(特にぼくらの北陸地方)では、工事中の雨のリスクということも考えると在来工法が理にかなっていると言われるゆえんかもしれませんね。
※2×4工法がダメとは言ってませんのであしからず。対策をしていればもちろん優れた工法です。
篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住
2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。