工事はいつの季節から着工したほうがいいのでしょうか？

家を建てるのはいつの季節がいいの？

これから家を建てる方はこういうことを気にされる方がいらっしゃいます。

「いつ家を（どの季節に）建てたらいいの？」ということ。

最近こっち（敦賀）でも雪が降りましたし、雪降る中での工事ってどうなの？って思われるみたいですね～。

↑北陸自動車道の杉津ＰＡからの雪景色がキレイだったので撮影（byシノヤマ紀信）

要するに季節により工事に適している適してないということがあるの？ってことですが、一緒に考えてみましょう。

季節が違うと、気温が違う

季節が違うということは、まずは一つ言えるのが「気温」が違うってことですね。

冬で温度が寒すぎるとコンクリートが硬化不良を起こしたり、塗装がうまくのらなかったり・・・ということが品質上マイナスになることがあります。

逆に夏で温度が暑すぎるとコンクリートが硬化するのが早くなりすぎたり・・・とかも。

寒すぎたり、暑すぎたりするのは避けたほうがいいということに一応なりますかねぇ。

季節が違うと雨の量が違う

そしてまた季節が違うともう一つ言えるのが「雨の量が違う」ということ。

雨に塗れると施工できなかったりするし、雪が積もると現場がストップすることも。コンクリートを打設している最中に雨が降るとよくない場合もありますからね。あ、そこに関して気になる方はこちらの過去記事を読んでくださいね～⇒コンクリートに雨が降って濡れても大丈夫な時と大丈夫じゃない時

つまり、雨・雪が多い季節は避けたほうがいいということに一応なりますかねぇ。

最適な工事時期は・・・

日本海側の気候で考えてみると、寒くて雨・雪の多い１２月～３月、梅雨の６月と、真夏の７～８月は工事しないほうがいいってことになってきます。

ということは、最適な工事時期を考えると、４月から着工して５月に終わるようにする、もしくは９月に着工して１１月に終わるようにする・・・ってことでしょうか。

う～ん。それは無理ですね。笑

ズバリ！季節は気にしなくていい！

でもここではっきり言っておきますと、気温と雨の頻度を建てるあなたは気にしなくていいです！

なぜかと言うと、住宅会社が、気温と雨にちゃんと対策した工事をすればいいだけなので。

コンクリートが寒すぎて硬化不良を起こすという現象は実際にあり得ることですが、コンクリートの強度を増したり（化学反応が増すので温度があがる）、それでも温度低下の恐れがある場合は養生をちゃんとすれば、全く問題ありません。

木材が雨に濡れてしまうのは実際にプラスのことではありえませんが、木造軸組在来工法の場合は、屋根をかけるまでの時間が比較的短いという特徴があるので、雨に濡れにくい状況がすぐできます。

また、外壁側に防水シートをかけることで、完全に雨に濡れなくり、それから壁を仕上げるまで１か月以上は乾燥できます。つまり、乾燥期間を十分に設けることができる工法なので、そもそも乾燥された木材を使用していれば、少々濡れても十分乾燥できるので、全く問題ありません。

などなど・・・と、理論的にたくさん書きましたが、要するに、気温と雨への対策をちゃんとすれば全然問題ないんです。

まとめ

季節としては、寒い季節にコンクリートを打たないほうがいいし、雨の多い季節に雨にさらされる状態にならないほうがいいわけですが、ちゃんと対策をしてもらえば問題ないので、家を建てるのに最もよい時期を気にしなくていいんですという結論になりました。

雪降る現場からは以上です！

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