新国立競技場問題の5つの論点(後編)

今日もまだ横浜にいます、福井県敦賀市の建築会社あめりか屋の失敗しない家づくりアドバイザーの篠原秀和です。

あめりか屋施工事例←ぜひごらんくださいね☆

 

新国立競技場問題の続き

昨日のブログで「新国立競技場問題の5つの論点(前編)」で、

①デザインが周囲と違和感があるという意見

②総工事費が当初よりもはるかにオーバーしている(当初1300億⇒現時点2520億)

③そもそもなぜ建て替えしたのか?

について一級建築士で大手ゼネコンに勤務経験のあるぼくだからこその意見を書きました。すごいたくさんのかたに読まれました!まずは、そのブログを読んでもらうと話はスムースですので、ぜひ。

 

ちなみにぼくは昔の国立競技場には何度も行ったことがあります。

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↑1997年のフランスワールドカップの最終予選にも行ったなぁ~。

 

さて、今日はその続きの

④国?東京都?予算はどこが確保する?

⑤工期が間に合わない

という論点について。

 

④国?東京都?どこが財源確保する?

揉めてますね~これも。国は東京都に期待とか言って、東京都はまずは財源の全容を見せろと言ってるし。

東京都のオリンピックへの関わり方は、石原さんのときから。1回招致できず、後に猪瀬知事のときに招致できたという経緯がある。今の舛添知事になったときは東京オリンピック開催は決まっていたわけで、今になって国と対決ムードっていうのは東京都としても了見違いに思えるのはぼくだけでしょうか。

そしてこの混乱と世論の中、ついに政府が計画を見直す可能性があることを示したそうです。(2015年7月16日時点)

せっかくの国家プロジェクト。日本国民が誇りを持てるようなスタジアムを建設することは既に決まっていて、後戻りできないんだから、国の内部でのお金の出しどころごときで揉めて欲しくないですね。

こういうのは強力なリーダーシップを持った責任者なり政治家が自分の損得は置いておいて、責任ある道筋を付けて、説明してもらわないと混迷は深まるばかりです。(というか、今の国家レベルの問題は全てこの原理が必要だと思います。エネルギーの問題や安保の問題など・・・。あ、スイマセン、社会派な一面をお見せしましたね。)

 

⑤工期が間に合わない

そしてこうやって揉めている間にも時は過ぎていきます。2019年のラグビーワールドカップに間に合わせたいという意向ですが、それも怪しくなってきそうな勢い。

約束の時間は守る、電車の時刻は守るという勤勉性の高い国民が建てる新国立競技場が“こんな理由で”間に合いません・・・ではねぇ。。。

ただ、これまで世界各国はオリンピックやサッカーワールドカップの開催にあたり、新スタジアム建設の工期が間に合わないとさんざん言われながらも、なんとかしてきました。

以前のぼくのブログでそれについても語っています⇒ブラジルワールドカップの会場建設が大幅に遅れている件

どうにかして間に合わすんでしょうけど、やっぱり最後のしわ寄せは結局仕事をする設計や現場に来るんです。

ぼくは設計の仕事も現場監督の仕事も経験があるから、そこらへんのことがよ~~く分かります。「もっと早く方向性決めてくれよ~~~」っていう気持ち。現に今、あれを設計している人たちは、何度もやりなおしたり、しかも批判されたりと、本当にご苦労されていることと思います。しかも今から完全ゼロベースにするとか。。。

そんなこんなしてると結局は工期が無くなって、末端で働く人が、知恵を出して、汗水たらして、なんとかしなきゃいけなくなるわけです。

鹿島建設(受注するか分からないけど、こういうビッグプロジェクトをできるのは大手しかいないので)のぼくの優秀な先輩方がなんとかしてくれるでしょう。がんばってくださ~~~い(笑)

 

最後に

この問題について、いろんなところで批判が多くされています。マスコミの報道も誰が悪いとかそんな話ばかり。国内で批判ばかりしている場合じゃなく、「反対」プラカードを上げてる場合じゃなく、「どうしたらよくなるか?」を論点によりよい議論で、国家プロジェクトをそれこそ「助け合いの精神」で進めていって欲しいとぼくは思います。

 

【他にもこんな記事がおススメ】

※ 新国立競技場はどうなることやら・・・(2013年11月)

※ 新国立競技場の基本設計案が承認された件(2014年6月)

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~今日の体重=83.3kg(-0.1)~


篠原秀和(シノハラヒデカズ)ニックネームはシノハラ(カタカナで。笑)
株式会社あめりか屋 代表取締役
一級建築士・住宅ローンアドバイザー
1977年6月23日生まれ
福井県敦賀市在住

2000年に日本大学卒業後、20代の頃は大手ゼネコンにて設計職と施工管理職を経験し、あめりか屋3代目として2007年から勤務。2011年頃から本格的に住宅事業を担当するようになり、業務は営業というか楽しいステキなお家づくりのプロデューサーをしています。
また自身のブログは2013年4月から毎日更新中。
・・・というマジメな仕事ぶりとはまた違った一面を持っていて、SNS(Instagram、twitter、Youtube、Facebook、TikTok)では楽しくてクスっと笑える投稿を日々発信中。ぜひフォローしてやってください。